EVユーザーインタビュー

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ある暮らし

【ユーザーインタビュー】電気自動車のある暮らし vol.12

個人運送業のオーナーが語る「電気自動車が宅配に向く理由」

電気自動車の“軽バン”は燃料コストや安定走行などメリット満載!

電気自動車のなかには、後部にたっぷり荷物を乗せられる軽貨物車、いわゆる“軽バン”があることをご存じですか?この軽バンで宅配の運送業を営んでいるのが佐藤秀樹さんです。朝から夜まで駆け回るハードな仕事の相棒として、2台のミニキャブ・ミーブが活躍中。需要が高まり続ける宅配に電気自動車を利用するメリットはどこにあるのか、リアルな声を聞いてきました。

聞き手:上島寿子
撮影:上條泰山

軽バンEVで燃料コストを削減

今日はお時間をつくっていただき、ありがとうございます。駐車場に軽貨物の電気自動車が停まっていましたが、佐藤さんの車ですよね?

  • 佐藤さん

    はい、三菱自動車の軽バン、ミニキャブ・ミーブがうちの車です。

2台あるんですね。

  • 佐藤さん

    ずっと1台だったのですが、つい最近、中古のミニキャブ・ミーブをもう1台、買ったんです。

写真:駐車場に停まっている2台のミニキャブ・ミーブ
佐藤さんが所有するミニキャブ・ミーブ。左が新たに買った2台目

その2台のミニキャブ・ミーブで宅配の仕事をしていると伺いましたが。

  • 佐藤さん

    正確に言うと、個人事業主の軽貨物運送業です。ドライバーは私1人なんですが。

いつからされているのですか?

  • 佐藤さん

    起業したのは4年前です。ただ、その前にも5年間、大手運送会社の契約社員として宅配ドライバーをしていました。

宅配の方にはいつもお世話になっていますが、大変な仕事ですよね。

  • 佐藤さん

    契約ドライバーだったときにネットショッピングが急激に普及しだして、毎日、大量の配達に追われていました。歩合制なら配達した分だけ収入になるのですが、私は時給制だったのでたくさん配達しても収入は変わらない。頑張れば頑張るほど損をする感じで。

だから、独立しようと?

  • 佐藤さん

    そのほうが頑張り甲斐があると思いました。

1台目のミニキャブ・ミーブはそのときに購入したのですか?

  • 佐藤さん

    はい。走行距離3.6万kmの5年落ちの車を買いました。

ミニキャブ・ミーブにはバッテリー容量が16kWh と10.5kWh の2タイプあると聞いたのですが、どちらですか?

  • 佐藤さん

    うちのは10.5kWhで、このタイプは中古市場にしかないんです(※)。

※ミニキャブ・ミーブは2021年3月に生産終了。16kWh仕様のみ、2022年11月24日から販売が再開されています。

金額を伺ってもいいですか?

  • 佐藤さん

    4年前で50万円ちょっとでした。今の相場から考えるとかなり安いと思います。

中古の相場にうといのですが、どうして安かったんでしょう?

  • 佐藤さん

    当時、電気自動車は役に立たない車といわれ、あまり人気がなかったんです。充電スタンドも全国的には少なかったですし。

電気自動車の不遇時代ですね。そのときにあえて選んだ理由は?

  • 佐藤さん

    一番の理由は燃料コストです。配達に使うとガソリン代は毎月3万円ぐらいかかるのですが、調べてみると電気自動車ならその3分の1程度で済む。月1回のオイル交換も不要ですし。

それは大きな違いですね。

  • 佐藤さん

    それにこの辺りの運送業者はガソリン車ばかりなので、電気自動車なら差別化できるかなと。せっかく起業するなら、人と違うことをしたいと思ったんです。

契約ドライバーだったときはガソリン車(※)だったんですよね?運転に戸惑いはなかったですか?

※トラックだったため、正確にはディーゼル車

  • 佐藤さん

    ミニキャブ・ミーブは運転席のインターフェイスがガソリン車とあまり変わらないんです。それもこの車を選んだ理由ですね。

先ほど充電スタンドが少ないとおっしゃっていましたが、充電に不安は?

  • 佐藤さん

    幸い、うちの地域はガソリンスタンドより充電スタンドのほうが多いぐらいなんです。環境が整っていることも後押しになりましたね。

写真:ミニキャブ・ミーブの運転席
運転席の仕様はガソリン車とほぼ同じ。抵抗なく電気自動車に移行できたそう。

運ぶ荷物は1日150個前後!

独立してすでに4年とのことですが、現在はどのようにお仕事をされているのでしょうか。

  • 佐藤さん

    今、請け負っているのは日本郵便のゆうパックの配送です。一般の郵便物は郵便局の人たちが届けていますが、ゆうパックは私のような軽貨物の個人事業主が配達していることがほとんどです。

そうなんですね。知らなかったです。

  • 佐藤さん

    その拠点になるのが各地域の郵便局。私たちはセンターと呼んでいますが、配達エリアもその郵便局の管轄内になり、ここでは市内一円ということになりますね。

かなり広範囲なんですね。

  • 佐藤さん

    ただ、個人事業主30人ほどで荷物を分配するので、実際に配達に行くのは市内の一部エリアです。

写真:郵便局のセンター手前に停まっている、佐藤さんが乗ったミニキャブ・ミーブ
荷物を積み込む郵便局のセンターへ。

1日に配達する荷物は何個ぐらい?

  • 佐藤さん

    経験や技量によりますが、私の場合、150個を配達すると今日は頑張ったなという感じです。

150個も!

  • 佐藤さん

    物流倉庫に50個配達するような大口が入る日もありますが、だいたいは午前中に70〜80個届けて……。

軽自動車でもそんなに載せられるんですか。

  • 佐藤さん

    後部の荷室はかなり広いので、入れ方を工夫すれば90個ぐらいはいけますね。

そして午後にもまた荷物を積んで……

  • 佐藤さん

    午後は50個ぐらい、そして夜は20個ほど。

夜も配達をしているんですね。

  • 佐藤さん

    1日にその数をこなして、稼げるのは2万円前後です。

荷物を抱えて走っているドライバーさんの気持ちがわかりました。

写真:ミニキャブ・ミーブのバックドアを開けた荷室の様子
荷室はご覧の通り広々。クッション材として段ボールを活用している。

ちなみに、荷物を効率よく運ぶコツってあるのですか?

  • 佐藤さん

    早く運ぶには、車を停めて確認する時間をできるだけ短くすることですね。慣れてくると、次はここ、その次はあそこと、頭のなかでイメージができるようになります。

経験を積む必要があるのですね。

  • 佐藤さん

    効率よく回るにはルートの選び方が大切で、初心者は近いところから順番に回ってしまいがちです。

えっ、ダメなんですか?

  • 佐藤さん

    そうすると、午前指定の荷物があったときに、遠いエリアが間に合わなくなってしまうんです。

なるほど。時間指定の荷物も考慮しないといけないのですね。

  • 佐藤さん

    移動距離を極力短くするのもポイントですね。くねくねと蛇行しながら配達するのが最も効率が悪い。

一見、効率がよさそうですが、よくないのですか。

  • 佐藤さん

    私がよくするのは、大きく8の字に回る方法です。名付けて“二重螺旋”。あと、右折は時間がかかるので、左折、左折と反時計回りに攻めていく。これは“渦巻き”と呼んでいます。

配達の技があるのですね。

  • 佐藤さん

    感覚的には攻略ゲームに近いですね。このエリアは後でまた通るから少し残して先に進もうとか、あのお宅は日中、不在がちだから帰りに届けようとか。よく配達するエリアは地図が頭に入っているので、荷物を見ただけで順番が浮かんできます。

まさに運びのプロですね。

軽バンEVのメリット・デメリット

毎日、配達するなかで、電気自動車にはどんなメリットがあると感じますか。

  • 佐藤さん

    メリットはたくさんありますよ。たとえば、発進。ガソリン車の場合、アクセルを踏んでから力が乗るまで時間がかかり、エンジンが調子よく回り始めた途端に次の配達先に着いてしまう。その点、電気自動車は最初のひと踏みですーっと加速して、荷物を満載しているときでも発進はスムーズです。

車体が重くなっていてもブレがないんですね。

  • 佐藤さん

    配達中は時速20kmで走行をしますが、電気自動車は発進から定速走行への移行もなめらかですね。

発進と停車を小刻みにする配送には最適というわけですね。

  • 佐藤さん

    走行中の揺れも少なく荷崩れしにくいのも長所です。バッテリーが下にあるから低重心で安定感があるんです。

大切な荷物を預かる仕事では、それも大事なポイントですね。

  • 佐藤さん

    細かいところでは、ガソリン車はセルモーターをきゅるきゅるっと回してエンジンをかけますが、電気自動車は起動させた瞬間に「ready」の表示が出て走り出せる。数秒の差ですが、1日150回前後、それを繰り返すわけですから結構な時短になります。

配達するときは、その都度、電源を切るんですよね?

  • 佐藤さん

    はい、もちろん。1回1回モーターを止め、ロックをかけて配達先に向かいます。それでいうとキーでドアロックができるのも助かりますね。

写真:メーター
スイッチを入れるとすぐに「READY」の文字が出て起動。タイムラグなく走り出せる。

逆にデメリットはありますか?

  • 佐藤さん

    ガソリン車なら2〜3日に一度の給油で済みますが、電気自動車の充電は毎日で、うちの車の場合、途中で継ぎ足しも必要です。

その分、手間と時間がかかるわけですね。

  • 佐藤さん

    あと、これもうちの車の場合ですが、バッテリー容量が小さいので、真夏もエアコンなしで頑張らないといけない。エアコンをつけると電池の減りが早く、充電回数が増えてしまうので。

気になるのはその充電なのですが、どのようにやりくりされていますか。

  • 佐藤さん

    1日の走行距離は、近いエリアで済むときは50km程度で、遠いエリアがあっても100kmいかないぐらい。なので、フルに近い状態で出発して、途中で1回充電するパターンが多いですね。

1日のスケジュールを教えていただけますか。

  • 佐藤さん

    朝7時前後に家を出て、郵便局のセンターまでは約10分。配達場所をチェックしながら荷物を積み込んで9時前に出発します。配達場所の確認は、以前は紙の地図に丸をつけていくアナログ式でしたが、今はiPadにデータを入れると画面上の地図にポイントされる配達アプリを使っています。

配達アプリというものがあるんですね。

  • 佐藤さん

    これを使うようになって配達がよりスピードアップしました。

で、午前中の荷物を配達したら?

  • 佐藤さん

    昼の1時頃にセンターに戻り、また荷物を積んで2時に出発。電池の減りが早いときは夕方4時ぐらいに充電しますが、大抵は夜の配達に出発する前の6時ぐらいに7〜8分充電しています。

そのときの充電はどこで?

  • 佐藤さん

    センターの近くにある日産か、「アリオ」という商業施設です。どちらも急速充電が置いてあるんです。時間がなくて飛び出しちゃったときは、配達の途中でファミリーマートに寄って15分ぐらい充電します。中速充電(CHAdeMoでも20〜30kWと出力が低い)なのでそれほど入らないのですが、つなぎにはなりますね。

コンビニの充電設備も上手に利用しているんですね。夜の配達は何時まで?

  • 佐藤さん

    夜は9時までです。締めの作業を終えた後、日産で充電をしている間に向かいのドラッグストアで買い物をして10時頃に帰宅という生活です。

終業後にフル充電にして、翌日に備えておくのですね。

  • 佐藤さん

    90%以上なっていればいいかなという感じですが、買い物から戻ったら100%になっていることもありますね。

写真:ミニキャブ・ミーブの充電口に充電眼を差し込む佐藤さん
ミニキャブ・ミーブの充電口は車体の左右2カ所に。運転席側は普通充電用、助手席側は急速充電用と分かれているのが特徴。

充電スタンドのフル活用でも費用は月1万円程度

先ほど充電費用はガソリン車の3分の1程度とおっしゃっていましたが、実際にはいくらぐらいかかっていますか?

  • 佐藤さん

    毎月1万円ちょっとですね。三菱自動車には「電動車両サポート」があって、私は個人会員のプレミアムプランに入会しています。入会金は1,650円で月額基本料1,650円がかかりますが、日産は16.5円/分、「アリオ」のような商業施設の充電スタンドは8.8円/分で利用できるんです。

三菱自動車の充電スタンドは利用していない?

  • 佐藤さん

    5.5円/分で一番安いのですが、ディーラーがちょっと離れていて充電スピードもあまり速くないからほとんど利用していません。

自宅充電という選択肢はなかったのでしょうか?

  • 佐藤さん

    うちは集合住宅なので難しいですね。でも、自宅から歩いて5分ほどの場所にに古い小屋付きの土地を買ったんです。

えっ、充電小屋?!

  • 佐藤さん

    はい、電気も通しました。配達を終えたらその小屋に車を停めて家に帰るというのが当初の計画で。

翌朝、車を取りに行けば充電されているというわけですね。

  • 佐藤さん

    囲いをしていないのでセキュリティの問題から使っていないのですが、近いうちに塀で囲って活用していくつもりです。(※)

※この取材の後、2台目の車については、雨の日以外は一晩、充電小屋で普通充電をして、急速充電による負荷を減らしているそうです。

そうなれば、仕事の後に充電スタンドに寄る手間と時間が省けますよね。

  • 佐藤さん

    ゆくゆくは3kwぐらいのソーラーパネルを取り付けたいとも思っています。車が2台になったので1台は日中に太陽光の電気で充電し、毎日交互に使っていけば充電代は配達途中にする継ぎ足し充電分の3000円ぐらいに落とせる。ただ、ソーラーパネルの設置費用を回収するには、ちょっと長くかかりそうですが。

写真:プレハブ小屋の隣に停めて充電中のミニキャブ・ミーブ
電気自動車のために用意した充電小屋。
写真:ミニキャブ・ミーブ右側の充電口に充電ガンを差し込む佐藤さん
普通充電なので右側から充電。
写真:巻いてまとめた充電ケーブルを持つ佐藤さん
自家充電用に購入した中国製の充電ケーブル。電流の調整もできて便利とか。

劣化しにくいバッテリーSCiBで先々も安心

「車が2台になった」というお話が出たので、その2台目の車についても教えていただけますか。どうしてもう1台、購入されたのでしょうか。

  • 佐藤さん

    実はバックをしているときに電信柱にぶつけてしまって。気持ちまでヘコんでしまいました。

なんと、そんなことが。

  • 佐藤さん

    購入から4年経って内外装もだいぶ傷んできていたので、思い切ってもう1台買おうと考えたんです。

新しい車は花柄のシールがかわいいですね。

  • 佐藤さん

    もとから貼ってあったんですが、花柄の車で配達するのもいいかなと思って(笑)。

ちなみに値段はいくらぐらい?

  • 佐藤さん

    最近はEVの軽バンが人気なので、1台目と同じ年式で車体価格は約130万円でした。これに窓に雨除けバイザーや荷室との仕切り、バック時の警報音をつけたのでトータルで140万円かかりました。

1台目が50万円ちょっとというお話だったので、倍以上になっているんですね。

  • 佐藤さん

    高くはつきましたが、2台あれば修理に出すときも仕事を休まないで済むから安心感は高まりました。

「2台になって仕事の幅も広がりそうです」と佐藤さん。左の1台目は「ミツビシ」、右の2台目は「ミツバチ」とニックネームをつけてかわいがっている。
ミツバチと花のキュートなシールは配達シーンを和ませてくれそう。
写真:ミニキャブ・ミーブの左側のドアを開けて中を見たところ
運転席と荷室の間にはビニル製の仕切りを装着。
写真:ミニキャブ・ミーブ右側のドアを閉めた状態の窓付近のアップ
窓に取り付けた雨除けバイザー。

電気自動車は故障が少ないと聞きますが、これまでトラブルはありましたか。

  • 佐藤さん

    車の問題というより私のうっかりミスなんですが、30分以上もハザードランプをつけっぱなしにして時間調整の休憩をしていたのです。ハザードランプはガソリン車と同様に補機バッテリーから電力が供給されているので、長時間つけっぱなしにすると補機バッテリーがあがってしまうんですね。それでモーターが起動しなくなってしまいました。

補機バッテリーの故障で車自体、動かなくなるんですね。

  • 佐藤さん

    レッカーするしかなく、積んでいた荷物はほかのドライバーにお願いして、そのまま三菱の修理工場に直行です。修理費用は補機バッテリー交換の1〜2万円で済みましたが。

電気自動車を買ったら気をつけないといけないですね。

  • 佐藤さん

    はい。とはいえEVはガソリン車に比べて補機バッテリーの持ちがいいので、配達時にハザードを付けるくらいなら問題はないです。

そうなのですね。安心しました。

  • 佐藤さん

    小さい縁石に乗り上げて、リアモーターが破損したこともあります。やはり車が動かなくなってレッカー移動です。修理するにはモーターを載せ換えなければならず、新品は40万円超え。中古を探してもらって、なんとか半額に抑えました。

お仕事柄、トラブルのリスクはどうしても高まりますよね。

  • 佐藤さん

    ただ、メンテナンスにかかる費用はガソリン車よりはるかに安いですよ。これまでにかかったのは、タイヤ交換とワイパーなどのゴム類の交換ぐらい。

電気自動車はブレーキパッドもほぼ減らないと聞きますが。

  • 佐藤さん

    アクセルを放すと回生ブレーキが効くのでガソリン車より減らないのは確かですが、配達に使うと2〜3分に1度、停車するのでどうしても減りは早くなります。1台目の車は4年間で1回だけ交換しました。

バッテリーの劣化についてはどうでしょう。以前、日産リーフに乗っている方に取材したときは、走行距離が15万kmを超えたところでバッテリー交換をしたと伺ったのですが。

  • 佐藤さん

    バッテリーの劣化については、あまり心配はしていません。

えっ、どうして?

  • 佐藤さん

    10kWhのミニキャブ・ミーブのバッテリーには東芝の二次電池“SCiB”が使われていて、劣化しにくいのが特徴なんです。何十万km乗っている車でもバッテリーの残存率は100%と聞いたことがあります(※)。

※東芝のホームページでは、充放電を2万回以上(ある特定条件下で20Ahセルで実測した数値)繰り返しても80%の容量が維持されるというデータが報告されています。

SCiB……初めて知りました。劣化しにくいのはありがたいですね。

  • 佐藤さん

    しかも、このバッテリーは充電スピードも速く、うちの車の場合、急速充電をすると15分もあれば100%近くまでもっていけます。

充電の時短もできるなんてびっくりです。

  • 佐藤さん

    弱点は重さと容積の割には容量が出せないこと。その分、充電の回数は多くなってしまうんですね。ただ、倍の容量を保てる次世代型が開発されたという報道があったので、実用化は近いかもしれないですね。

もし20kWhバッテリーの軽貨物がでたら、仕事にも好影響がありそうですね。

  • 佐藤さん

    途中で充電しなくて済みますし、エアコンも気兼ねなく使えるようになるでしょう。

そんな期待値も含めて、今後の展望を聞かせていただけますか。

  • 佐藤さん

    長く乗れるミニキャブ・ミーブは資産にもなるのでさらに増やして、妻に協力してもらいながら事業を大きくしていきたいですね。妻はこれから教習所に通って運転免許を取るのですが、宅配ではなく、チャーター便や企業配送なら無理なくできるかなと思っています。

ご夫婦で力を合わせれば、配送の仕事が楽しくできそうですね。

あとがき

佐藤さんのお話を伺って、街中を走る軽貨物の商業車につい目が行くこの頃。赤い郵便車両や運送会社の軽貨物などにEV仕様をちらほら見かけます。新車市場ではトヨタ・スズキ・ダイハツが軽バンEVの共同開発に乗り出したほか、ホンダでも商用車の軽EVを法人向けに投入することが発表されています。「軽貨物は全部EVになってもおかしくない」とは佐藤さんの言葉ですが、近い未来にそんな日が来るのかもしれません。

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